1964年東京生まれ。東京藝術大学音楽学部器楽科トランペット専攻卒業。 在学中より数回のパリ留学を経て、ソロトランペット奏者としてまた指揮者として活動を開始。指揮を佐渡裕、高階正光、三澤洋史の諸氏に師事。大阪フィル20世紀の作曲家シリーズ・オペラ『LIFE』、ギュンターヴァントの生前最後の北ドイツ放送響との録音などで副指揮者を務める。

歌劇「カルメン」でプロ指揮者としてデビュー。宮本亜門演出「くるみ割り人形」（世界初演）でミュージカル界にも指揮者デビューを飾る。

これまでに、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、ロイヤルチェンバーオーケストラ、日本センチュリー交響楽団、兵庫芸文センター管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、九州交響楽団、奈良フィルハーモニー管弦楽団、シエナ・ウインド・オーケストラ、大阪市音楽団、ブリッツフィルハーモニックウインズ、広島ウインドオーケストラ、東京ウインドヒーローズ、新国立劇場合唱団、ひょうごプロデュースオペラ合唱団、神戸市混声合唱団などを指揮。管弦楽曲、オペラ、また吹奏楽から合唱まで幅広いレパートリーで活躍している。

東京の第一生命ホールで開催したオペラプロジェクトでは'09年と'14年「フィガロの結婚」、'10年「ドン・ジョヴァンニ」、'11年「コジ・ファン・トゥッテ」、'12年「セビリヤの理髪師」を上演、当時まだほとんど取り上げられていなかった中規模コンサート専用ホールでの本格的なオペラ公演をプロデュースし大きな反響を呼んだ。'10年には「高嶋ちさ子名曲案内コンサート」で音楽ディレクションと指揮で好評を博す。

Bunkamura20周年記念特別企画N響特別演奏会「第九」（'09年）、大阪城ホール「一万人の第九」（'09～'14）でも副指揮者および合唱指揮者として優れた手腕を発揮、“一万人の第九 with 東北”の東北４県合同合唱団を指導、'11～'13年は東北会場での指揮も務めた。'12年にはイタリア・トリノ王立歌劇場「カルメン」公演（佐渡裕指揮）の副指揮者を務める。

新国立劇場（2000年より10年間）および兵庫県立芸文センター（'05年より現在）で数々のオペラプロダクションに携わる。兵庫県立芸文センターの佐渡裕プロデュースオペラ公演では、'06年「蝶々夫人」、'07年「魔笛」、'08年「メリー・ウィドウ」、'09年「カルメン」、'10年「キャンディード」、'11年「こうもり」、'12年「トスカ」、'13年「セビリヤの理髪師」、'14年「コジ・ファン・トゥッテ」、’15年「椿姫」、’16年「夏の夜の夢」、’17年「フィガロの結婚」、’18年「魔弾の射手」で副指揮者および合唱指揮者として活躍、’19年も「オン・ザ・タウン」の合唱指揮者を務める。

神戸市主催オペラde神戸では'14年「カルメン」、’16年「蝶々夫人」（神戸文化ホール大ホールで各2日間）を指揮し大絶賛を博す。’15年、須藤慎吾演出・主演のオペラ「ドン・ジョヴァンニ」の指揮で新国立劇場（中劇場）に凱旋、’16年は名古屋二期会創立45周年記念公演の新作の創作オペラ「宗春」（愛知県芸術劇場大ホール2日間）を指揮し大好評を博す。’17年 須藤慎吾演出・主演によるオペラ「オテロ」（新国立劇場中劇場）および「カルメン」（紀南文化会館大ホール）、神戸市混声合唱団定期演奏会（神戸文化ホール中ホール）、広島ウインドオーケストラ（はつかいち文化ホールさくらぴあ）等を、'18年はサントリーホールで東京フィルハーモニー交響楽団を指揮。'19年は大阪交響楽団、習志野文化ホール開館40周年記念事業のほか全国各地の公演に出演する。

クラシック作品のみならず、ポピュラー、ジャズ、映画音楽などのジャンルでも、これまでに北村英治、谷啓、MALTA、coba、織田浩司、中西圭三、森公美子、平原綾香、華原朋美、新妻聖子、川井郁子といったトップアーティストたちと共演やレコーディングで実績を残している。「ウルトラマン・シンフォニー・コンサート」「ウルトラマン・オン・ブラス」「銀河鉄道999シンフォニック・コンサート」といった公演でもジャンルの幅広さを示すとともに楽しいトークを交えたステージ進行で来場者を魅了している。

全国各地の文化事業にも携わり、飛騨市「飛騨合唱の郷」（'01年）、「浦安市民演奏会」芸術監督（'07, '09, '11年）、「山口県芸術文化祭～メインフェスティバル」芸術監督（'09年）、「岩国ミュージッキング」プロデュース（'04年より現在まで毎年）、「岡崎ミュージッキング」プロデュース（'10年）、「南相馬市民文化会館5周年記念事業～ドリームコンサート」音楽監督（'10年）、南相馬市「ゆめはっとジュニア・ウインド・オーケストラ」レジデント指揮者（'04～'10年）、山梨県民第九演奏会（'12年）、奈良燈花会プロムナードコンサート（'16年、'17年）など多くの事業を成功に導いている。

国内外の音楽家や音楽関係者たちから高い評価と厚い信頼を得るとともに、各地の事業では丁寧で愛情溢れる指導に高い信頼が寄せられている。

CDに「ウルトラマン・オン・ブラス1, 2」（日本クラウン）、「読売ジャイアンツ応援歌2009」（ユニバーサルミュージック）、映画「ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 サウンドトラック」（エイベックス）、楽譜監修に「吹奏楽／ウルトラマン・オン・ブラス」（ドレミ出版）がある。

'13年度より愛知県立芸術大学非常勤講師として後進の指導にもあたっており、愛知県立芸術大学オペラでは'13年「こどもと魔法」、'14年「シンデレラ」、'15年「コジ・ファン・トゥッテ」、'16年「皇帝ティートの慈悲」、'17年「ヘンゼルとグレーテル」、'18年「シンデレラ」を指揮し毎年高い評価を得ており、'16年からは愛知県立芸術大学ウインドオーケストラの定期演奏会の指揮でも好評を博している。

矢澤定明ホームページ：http://sadaaki-yazawa.com/

Sadaaki Yazawa is a conductor who was born in Tokyo in 1964.

He entered the department of instrumental music at Tokyo University of Arts (Tokyo Geijutsu Daigaku) and majored in a trumpet and also studied in Paris. He started his professional career as a trumpet player then he studied conducting under Yutaka Sado, Masamitsu Takahashi, Hiroshi Misawa and others. He attended to many project such as 20th century composer series opera "LIFE" by Osaka Philharmonic Orchestra, CD recording of Gunter Wand and Northern Germany Broadcast Orchestra as assistant conductor. Sadaaki Yazawa made his professional conductor debut in the opera "Carmen". Also he also continuously made the debut on musical in "The Nutcracker (directed by Amon Miyamoto)" world premiere in 2000.

Sadaaki Yazawa has so much ability for correspondence of a wide repertory such as orchestral music, opera, choir, chamber ensembles, wind music and it’s genre spreds widely from baroque to contemporary music. He have collaborated with Japanese Philharmonic Orchestra, Tokyo Philharmonic Orchestra, Royal Chamber Orchestra, Japan Century Symphony Orchestra, New National Theater Choir, Siena Wind Orchestra, Osaka-shi Ongaku-dan, Tokyo Wind Heroes,and many others.

In late years, Sadaaki Yazawa conducted the series such as "Le nozze di Figaro "(2009 & 2014), "Don Giovanni" (2010), "Cosi fan tutte" (2011), "Il Barbiere di Siviglia"(2012) as a musical director of the opera project at Dai-ichi Seimei Hall(Tokyo). He also conducted and directed "Meikyoku-An-nai by Chisako Takashima"(2010). Sadaaki Yazawa's remarkable activities for opera is proved for his outstanding career at many opera productions at such as The New National Theater (10 years from 2000), Hyogo Performing Arts Center (from 2005) until today for many works including “Die Zauberflote”, “Merry Widow”, “Carmen”, “Candied”, “Tosca”, “Die Fledermaus”, “Macbeth”, “La Boheme”, and also other operas produced by himself.
Sadaaki Yazawa also be known in special with choir works for Requiems by many composers and Beethoven’s symphony No.9 such as “Bunkamura 20th anniversary NHK Symphony Orchestra special concert (2009)”, “Suntory Presents Beethoven's 9th with a Cast of 10000 with TOHOKU”.
In 2014, he had led "Carmen" in Kobe and “Le nozze dei Figaro” in Tokyo to big seccesses.

In addition, Sadaaki Yazawa have been collaborate with the artists not only classical musicians but from many kinds of music as Eiji Kitamura, Kei Tani, MALTA, coba, Koji Orita, Keizo Nakanishi, Kumiko Mori, Ayaka Hirahara and Tomomi Kahara.
Futhermore, Sadaaki Yazawa engaged in local government’s cultural project in Yamaguchi, Yamanashi, Urayasu, Iwakuni, Okazaki, Minami-Soma, Hida-Takayama and many places in Japan.
Until now, he conducted for CDs "Ultraman on brass 1, 2", "Yomiuri Giants 2009", "ultra man zero THE MOVIE", and directing the score collection of Ultraman on brass for public.

Sadaaki Yazawa also gives his classes at Aichi Prefectural University of Fine Arts and Music from 2013.

(as of April, 2023)

2017アクロス福岡夏休みこども企画　ウルトラマンシンフォニーコンサートin福岡
会場　　アクロス福岡シンフォニーホール
指揮　　矢澤定明
管弦楽　九州交響楽団
ゲスト　櫻井浩子、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジード、メフィラス星人
曲目　　昭和＆平成ウルトラマン主題歌メドレー　 シュトラウスII：皇帝円舞曲　冬木 透：交響詩「ウルトラセブン」ほか
主催　　公益財団法人 アクロス福岡　読売新聞社　TVQ九州放送
協力　　ウルトラマンシンフォニーコンサート実行委員会
　　　　（円谷プロダクション　読売新聞社　キョードー東京　WOWOW　zaigoo）

まほろばプロムナードコンサート2017
会場　　奈良県文化会館 国際ホール
指揮　　矢澤定明
管弦楽　奈良フィルハーモニー管弦楽団
ゲスト　宮田大（チェロ）
曲目　　シベリウス：交響曲第7番　ドヴォルザーク：チェロ協奏曲（チェロ：宮田大）　チャイコフスキー：序曲「1812年」
主催　　奈良県文化会館公益財団法人
協力　　

須藤慎吾演出　歌劇「カルメン」田辺市公演
会場　　紀南文化会館大ホール
演出　　須藤慎吾　　　指揮　　矢澤定明
出演　　小林由佳（カルメン）　アントニオ・シニョレッロ（ドン・ホセ）　小川里美（ミカエラ）
　　　　須藤慎吾（エスカミーリョ）　大澤恒夫（ズニガ）　堀内丈弘（モラレス）　坂本伸司（ダンカイロ）
　　　　小山陽二郎（レメンダード）　西正子（フラスキータ）　巖淵真理（メルセデス）
演奏　　フィオーレ・オペラ管弦楽団　田辺市オペラシンガース　フィオーレ・オペラ合唱団
　副指揮：中村 冬威　合唱指揮：谷本喜基　舞台監督：岸本伸子 舞台美術：加藤正信　照明：大鷲良一
　ヘアメイク：きとうせいこ　衣装：下斗米大輔　字幕：（株）アルゴン　コレペティ：伊藤亜紀
主催　　カルメン田辺公演実行委員会　田辺市教育委員会
共催　　フィオーレ・オペラ協会
協賛　　田辺ロータリークラブ
後援　　紀伊民報社、和歌山放送、テレビ和歌山、FM TANABE、田辺市文化協会、 田辺ゾリステン、田辺市合唱連盟
　　　　田辺高校同窓会、白浜田辺青年会議所
協力　　トヨタライブラリー、市川交響楽団協会

刈谷市　モーツァルト200合唱団　第26回演奏会　　刈谷国際音楽コンクール受賞者記念演奏会
会場　　刈谷市総合文化センター大ホール
音楽監督　三澤洋史　　指揮　矢澤定明
内容　　第１部　「刈谷国際音楽コンクール受賞者演奏会」
　　　　　　　　　ライネッケ：フルート協奏曲二長調Op.283　Fl河合雪子
　　　　　　　　　メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲　Vn上野萌華
　　　　　　　　　管弦楽：セントラル愛知交響楽団
　　　　第２部　 「モーツァルト200合唱団 第26回演奏会」
　　　　　　　　　モーツァルト：「ハ短調ミサ」KV427
　　　　　　　　　Sp 飯田みち代　Al 三輪陽子　Te 大久保亮　Br 能勢健司
　　　　　　　　　合唱：モーツァルト200合唱団
　　　　　　　　　管弦楽：セントラル愛知交響楽団
主催　　モーツァルト200合唱団　刈谷市国際音楽コンクール実行委員会
共催　　刈谷市　刈谷市教育委員会　刈谷市総合文化センター
後援　　愛知県　愛知県教育委員会　愛知県合唱連盟

広島｜さくらぴあ開館20周年記念事業／ 「ウルトラマン・オン・ブラス」＆ホルスト「惑星」
会場　　はつかいち文化ホール
指揮とお話　矢澤定明
演奏　　広島ウインドオーケストラ指揮
内容　　第１部　ウルトラマン・オン・ブラス
　　　　第２部　ホルスト：組曲「惑星」より 火星・金星・水星・木星・冥王星＜新編曲初演＞福田洋介編曲　
主催　　廿日市市　（公財）廿日市市文化スポーツ振興財団
共催　　中国放送
協力　　円谷プロダクション

愛知｜しらかわホール／「愛知県立芸術大学ウインドオーケストラ」第18回定期演奏会」
会場　　しらかわホール
指揮　　矢澤定明
演奏　　愛知県立芸術大学ウインドオーケストラ
内容　　第１部　C. T. スミス：華麗なる舞曲　　樽屋雅徳：マゼランの未知なる大地への挑戦
　　　　　　　　ヴァンデルロースト：カンタベリー・コラール　シャブリエ：ホルンとオーケストラのためのラルゲット
　　　　第２部　ヤナーチェク：シンフォニエッタ　　レスピーギ：シバの女王ベルキス
主催　　愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学

愛知県立芸術大学オペラ公演　フンパーディンク作曲「ヘンゼルとグレーテル」（全3幕　日本語上演）
12/9（土）、10（日）14:00開演　長久手市文化の家 森のホール
12/16（土）14:00開演　パティオ池鯉鮒 かきつばたホール
指揮　　矢澤定明
演出　　飯塚励生
出演　　愛知県立芸術大学大学院生ほか
管弦楽　愛知県立芸術大学管弦楽団
合唱　　愛知県立芸術大学合唱団
主催　　一般財団法人ちりゅう芸術創造協会・愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
主催　　12/9,10：愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学 〈協力〉長久手市
　　　　12/16： 　一般財団法人ちりゅう芸術創造協会　愛知県公立大学法人 愛知県立芸術大学
　　　　　　　　　〈協賛〉知立市・知立市教育委員会　〈支援〉文化庁